昨今、製造年月日や消費期限をごまかしたり、産地偽装したりと、食品に関して何かとニュースになっています。
「私たちの体は、食べたものでできている」
とはよく聞くので、食品の実態をもっと知りたいなぁと思い、この映画を見てみました。
一部を映像でご紹介↓
なかなかの衝撃的な事実ばかり!ですよね。
この映画は、食について考える良いきっかけになると思います。
ネット上では、
「食べ物の安全性について改めて考えさせられました」
「知ることが大事」
「勉強になる」
「必見のドキュメンタリー映画」
などの意見が多く見られました。
今日は、鶏肉と牛肉の実態について主に取り上げてみました。
フードインク(映画)のあらすじ解説
食品の安全や業界の裏側に鋭く切り込んだドキュメンタリー映画。
大規模に飼育・加工される米国の食肉産業の実態や、
遺伝子組換え食品が及ぼす影響などを明らかにしていく。
同じ食品でも価格にこれほど差があるのはなぜなのか?
その理由は農業が巨大企業になってしまった異常な食事情にある。
大量生産低コストの裏側にあるリスクを伝え、
消費者に食について考えさせる。
フードインク(映画)の鶏肉の実態が怖い!
映像で見た鶏は、まともに身動きもとれないぐらい狭くて暗い鶏舎の中で、ぎゅうぎゅう詰め状態で飼育されていました。
そんなところで、抗生物質や成長ホルモン剤を混ぜた飼料を食べさせる。
するとどうなるか?
成鶏するのに通常は3ケ月かかるのに、7週間で大きくなります。
しかも胸の大きさは通常の2倍!
サイクルを早めるために、薬で無理やり体を大きくしているのです!
当然、骨や内臓は急激な成長には耐えられないので、ほとんどの鶏は数歩歩くと倒れてしまう。
自分の体重を支えきれないから。
そんな肉を体の中に入れているのかぁ・・・と考えると、
うぇっ、気持ち悪い・・・
私の友達が、南米のとある小さな村を訪れたときに、その家で飼っている鶏の丸焼きをご馳走されました。
見た目はガリガリでまずそうだったのですが、放し飼いで飼われていて、飼料も自然にあるものばかりで育てられた鶏は、今まで食べた鶏肉の中で一番それはそれは美味しかったそうです。
「あの味は忘れられない!」と今でも言っていました。
ちなにみその友達は、添加物を食べると舌がビリビリするほどの敏感な舌の持ち主です。
そんな人が絶賛する味ってどんななの?
フードインク(映画)のO157の発生の仕方が衝撃的!
なぜO157が発生するようになったのか?
この映画によると、O-157は穀物を食べる牛の大腸で、突然変異して発生しました。
牛は草食動物なので、穀物であるとうもろこしを食べるようにはできていません。
でも安価で早く肥えるという理由で、とうもろこしの多い飼料を食べさせられるようになりました。
これが続くと、牛たちは内臓に負担がかかるので病気になります。
なので抗生物質を飲ませる。
すると抗生物質の影響により大腸菌が耐酸性を持つようになり、より危険な大腸菌に変化した。
これが「O-157」です。
肉を大量に加工して流通させる過程で、その量の多さゆえに、衛生管理がおろそかになり、大腸菌がより繁殖します。
完全に消毒されないまま消費者の手に渡って、それが食中毒を引き起こしているのです!
日本の牛の多くも穀物の飼料で育てられているので、国産と言えど、今後O-157の食中毒は後を絶たないのかもと思いました。
フードインク(映画)の私の感想
見終わった後「お肉はもう食べられないわ」と思いました。
何だか気持ち悪くて。
私、肉好きなのに。。。
すべては、大企業の利益のため。
政府と癒着し、国民の健康よりも金・金・金!!!
ここでは鶏肉と牛肉を中心に取り上げたけど、他にもこの映画では恐ろしい真実を教えてくれました。
食べ物について真面目に考えるようになりました。
見てよかったです。
TPPに加入した場合、今以上に安価なお肉が日本に輸入されます。
遺伝子組み換え食品が大量に入ってきます。
今後スーパーで食品を選ぶときは、値段に惑わされず賢い消費者になって食品を選んでいきたい。
なんといっても、私たちの体は食べたものでできているのですから。
最後に
とまぁ、まじめな文章を並べてきましたが、「喉元すぎれば何とやら・・・」でこの映画を見た衝撃も時間が立てば忘れちゃうんだろうなぁと思ってしまいます。
でも、安いには安いなりの理由がある!
それを知ったうえで食品とは付き合っていこうとは思います。
同じ食のドキュメンタリー映画で「ありあまるごちそう」の感想も、よければご覧ください。
【作品データ】
公開年 :2011年
上映時間 :94分
監督 :ロバート・ケナー
脚本 :ロバート・ケナー、エリス・ピアルスタイン、キム・ロバーツ
出演 :エリック・シュローサー